NEW RAZARTE 開発物語

世界一のレザーを作ろう!・・・第7巻

2001/10/26

磨きのサンプル

久々の報告のような気がするが、着々と計画は進行している。

上の写真は磨きのサンプルだ。

上がステンレスで下がチタンのサンプルだ。

チタンの方が幾分黒光りしていて迫力がある。

握った感じはしっとりと手に馴染んで悪くない、まずはOK・・・だ!

今回山本がトライしているのは非常に特殊な製法なのだ。

チタンの粉末成型(MIM)というらしいのだが、量産試作を行った10数年前には

とても手が出なかった高度な製法らしい。

なんでチタンにこだわっているかといえば・・・

理想の形状を求めていくとステンレスでは重くなり過ぎる。

アルミニウムでは軽過ぎて切れ味が落ちる・・・

理想の形状で理想の重量バランスを求めていくと、

チタンの比重が最適・・・、となるのだ。

もうひとつの理由は、ステンレスで作った前回の試作品は、金属アレルギーに

対処する為、純金のメッキを施したのだ。

今回はメッキではなく、金属そのものがアレルギーを引き起こさない・・・

人間にやさしい素材としてチタンを選んだのだ。

チタン素材とステンレス素材の重さの比較
 


チタンボディ

重さは約50g


ステンレスボディ

重さは約82g

同じ形状でもチタンとステンレスではこんなにも重量が違う・・・

という訳なので・・・

手にやさしくて重さのバランスが理想的・・・ということでチタンにこだわっているのだ!

・・・が、コストと加工の難しさは尋常ではない。

幸いな事に沢山のその道のプロ達が力を貸してくれている。

究極のレザーが実現に向けてまた一歩近づいた事を報告しておこう・・・

乞うご期待・・・

 

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